ブランドイメージもボロボロになってさまよい,iPodで儲けるだけしか価値がなくなったiTunes。もちろん営利企業なんだから金が儲けられればそれでいいのは確かだが,そんなのはMSと同じだ。アップルが音楽を手に取る価値は,どこにあるのだろう?
quote:アップル社がiTunesをバージョン4.5にアップデートした翌日,以前のバージョンでリバースエンジニアされたiTunesの認証スキームを,バージョン4.5で再び無効にするライブラリがCraz.netというサイトからまたリリースされた。
●まず,注意点。iTunesの新しいバージョンが出たときの過去記事で,プレイフェアが使用できると書いたが,わたしはiTunes ミュージックストアで購入した楽曲を持っておらず試していないので,あくまで伝聞情報です。AppleInsiderの記事によると,さまざまなiTunesのプロテクトを解除するツールを使用した音楽ファイルが再生できなくなるという報告もあるので,注意して欲しい。●iTunesでストリーミングしている音楽ファイルはほかのパソコンのiTunesでしか聴けないが,Craz.netで配付されているlibopendaapというライブラリを使用すると,ランデヴーで接続できるストリーミングを探しだし,そのMP3ストリーミングを再生できる。バージョン4.5になってiTunesはストリーミング再生をするための認証に変更を加えてlibopendaapを使用できなくしたが,libopendaapはバージョン4.5が出た翌日にその認証の変更を解き明かして対応した。libopendaapのフロントエンドとなるソフトが,TunesBrowserという音楽プレイヤーだ。つまりTunesBrowserを使用すれば,iTunesが提供されていないリナックスやユニックスで,iTunesのストリーミングを再生できる。そしてlibopendaapはC言語で書かれているので,マックやウインドウズ上でもそれぞれのOS用に機能を付けてビルドすれば,新しいiTunesストリーミング再生プレイヤーを作成できる。(Craz.net iTunes関連ファイル キャッシュ)
●過去記事で取り上げたiTunes ミュージックストアの検索を,ウェブ上で行えるようにするiTMS-4-ALL(スクリプトのダウンロードはここ)というCGIスクリプトも,バージョン4.5で使用できなくなったようだ。が,iTMS-4-ALLもバージョンアップし,バージョン0.2でまた検索と試聴ファイルのダウンロードができるようになった(iTMS-4-ALL キャッシュ)。●とまぁ,パーティシャッフルだのロスレス圧縮だのの機能に隠れて,あれこれやってるなぁという印象。でもさっそくそれらも壊されまくりになってきて,景気のよさそうな話をしている(ZDNet Newsの記事)裏側は,他国でのミュージックストアの展開とか云ってられないほど,ズタボロになってきている。もうアップルは,音楽とかかわるのなんてやめた方が身のためのようだ。
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